膜面アンテナ

cosmobloomは独自の解析技術をもとに膜面アンテナの設計開発から販売を行います。膜面アンテナは従来のアンテナに比べ優れた収納性・軽量性をもち、CubeSatレベルの超小型人工衛星から搭載可能な大型アンテナです。軌道上で展開された大口径のアンテナは、衛星の通信速度や観測精度を向上させ、従来よりもより高度なミッションを可能にします。

超小型人工衛星に搭載可能なアンテナ

これまでに展開型のアンテナは様々検討されていましたが、収納時の容積や質量をCubeSatに搭載できるレベルまで収めたものは有りませんでした。

開発中の膜面アンテナは、収納時は200mm×200mmの面積に収まるほどの大きさであり、展開時に直径2000mmの六角形フェーズドアレイアンテナを構成します。8Uや12U、16Uといった超小型人工衛星に搭載可能な収納サイズとなっています。この膜面アンテナによって超小型人工衛星でこれまでよりも高性能な通信を可能にします。

また、開発中の膜面アンテナはモジュール化を前提に開発しています。このモジュールを任意に組合わせることで、より大きなアンテナを実現することが可能です。例として、モジュールを7つ組み合わせた場合、約600mm×600mmの収納面積で、最大直径約5mの平面アンテナを構築することが可能です。

次世代の衛星通信への適用

昨今では次世代の通信インフラとして、世界各国で衛星通信コンステレーションが検討されています。JAXAの革新的技術実証衛星3号機においても、IoT機器との通信においてMIMO(Multi Input Multi Output)が実証内容に選定されるなど、その重要性が高まっています。

この次世代の通信技術であるMassive MIMOなどには大口径平面アンテナが用いられるため、膜面アンテナとの相性は非常に高いと考えています。弊社が開発中の膜面アンテは、超小型人工衛星、100kg級の人工衛星を問わず搭載可能なアンテナであるため、より低コストで次世代の通信衛星コンステレーションを構築することが可能なアンテナであると考えています。