六郷BASE
こんにちは、cosmobloom 代表取締役の福永です。
本日は、私たちが拠点としている六郷BASEについてお話させていただこうと思います。
六郷BASEは大田区の創業支援施設で、入居者はインキュベーションマネージャーの方々からのサポートを受けることができます。
会社の設立を考える中、拠点をどこに置くべきか、そもそも資金も潤沢ではない中でどのような選択肢があるのか、色々と悩んでいました。そうは思いつつも、理想はワガママなもので、チームの弱みとなる部分に強みを持つ地域かつ支援を受けやすい場所があればいいと希望を抱いていたら六郷BASEを見つけることができたのです。
私たちは、弊社事業のコア部分である理論立てた設計が強みではあるものの、自分たちでものづくりをしてきた経験が少ないです。3Dプリンターやレーザー加工機、ボール盤といった工作機械を扱ったものづくりはしてきましたが、製造のプロではないので我流の部分があったり、0.01-2mmの世界での加工はできません。私たちのが設計したものは、後に形になるものなので、ものづくりに精通した方々が多い地域に身を置きたいと考えたところ、ふと浮かんだのが大田区でした。個人的な話にはなりますが、私の曾祖父は大田区で町工場を経営していたということもあり、幼少期から大田区がものづくりの町だと話をよく聞いていました。そんな中、大田区で拠点を探していると、創業支援施設があるということを知り、善は急げとすぐに見学をしに行くことになったのです。
経営の経験がなかった私からすると、創業支援施設は相談窓口があるようなイメージで、入居ができるというイメージが全くありませんでした。実際に話を伺うと、様々な経験を持ったインキュベーションマネージャーが複数名在籍していることや入居者や区内企業とのビジネスマッチングを行っているということ、経営にまつわるセミナーに参加ができるということ、今の私たちにとって足りないものを補える環境であることが分かりました。大田区さながらだなと思ったのは、試作室があるということです。実はまだ利用したことはないのですが、こういった点も魅力的だなと思いました。六郷BASEには、コワーキングスペース・シェアードオフィス・オフィスといった3形態の入居方法があり、cosmobloomはコワーキングスペースに入居しています。入居者交流会に参加すると3Dプリンターの開発やコーヒーのサブスクサービス、工場向け管理用ソフトウェア開発等の様々な事業を営まれている方々とお話でき、宇宙業界外の方からの情報を得ることもできるので、とても有意義な場だと感じています。とはいえ、六郷BASEには入居可能年数が決まっており、基本的には3年間で出ていかなければなりません。あくまでも創業支援施設なので、事業を軌道に乗せて早く出ていけるようになることが良いことなので、満期まで残らず羽ばたくように精進していきたいと思います。
六郷BASEには会議室もあるので、顔を合わせて打ち合わせをすることも可能です。柔軟構造物に関するご相談も、オンラインに限らず対面で可能ですので、お気軽に問い合わせフォームをご利用ください。
それでは来週の土曜日にまたお会いしましょう。
福永 桃子