大型軽量構造技術を究める

こんばんは。宮崎です。先週末からエンジニアの中村がユタ州立大学で開催中のSmall Stellite Conference に参加しており,その様子をtwittterにアップしていますので,そちらをご覧いただけると嬉しいです.

さて,cosmobloomはNEDAをSaaSとして提供したり,解析・設計を受託したりするなど,主に,軽量で柔軟な宇宙構造物に関する様々な要望に応えることを目指している企業であり,特に,自分たちの技術等を用いることで,”実現すればいいけど,まだできていないこと”を実現するお手伝いをしたい(あるいは,自分たちで実現したい)と考えています.

その「まだできていないこと」の1つがSSPSであり,中村がブログでも書いている通り,いくつかの技術に関するブレイクスルーが必要です.構造に関していえば,言うまでもなく,”超大型”で”超軽量”な構造物の構築技術であり,大型軽量構造技術を究めることが求められます.もちろん,発電やアンテナの技術も含めた構造技術です.

月面や火星表面の大型軽量構造であれば,地上の土木・建築技術を拡張・発展させることで可能かもしれませんが,宇宙空間に”浮かべる”となると,そう簡単にはいかない気がします.個人的にはモジュール構造をさらにモジュール構造にした階層モジュラー構造でいきたいと考えていますが,その場合でも,トラスのようなものではなく,ほぼ膜だけ,というくらいの軽量化を図らないと,ビジネスにならないと思われます.

もしそうなったら,膜構造システムの解析・設計の部分でcosmobloomの出番が出てくる可能性もあると思っています.もし,日本が国として本気でSSPSの実現を目指すことになったら,ぜひ,参加させていただきたいと思っていますし,そうでなければ,英国など海外が進めようとしているプロジェクトに参加する道も模索したいと考えているところです.

宮崎 康行