「三位一体」となってものづくりをする

こんにちは,cosmobloomエンジニアの折居です.

本日の午前8時42分11秒(日本標準時),SLIMとXRISMがH-ⅡAロケットにより打ち上げられました.国産ロケットがトラブル続きだったこともあり,今回の打ち上げ成功に心を躍らせた人も多いのではないでしょうか.

私は特にSLIMが好きで,奇抜(斬新)な形状でありながら,そこに何か「恰好の良さ」を感じられるところが面白いと思っています.そして,そう思わせる「何か」は「理にかなっている」という所から来ていると考えます.

SLIMのような宇宙機を見ると,自分もこのようなマスターピースを作り出していきたいと強く思います.一方,合理性を究極まで追求するということが,どれほど辛く厳しいことなのか,最近気づかされることが多々あり,ものづくりにおいて「みんな力を合わせること」の必要性を強く感じます.

ものづくりの役割分担は「マネージャ」と「技術者」と「職人」という様にクラス分けできると思うのですが,特に,「理にかなった」ものづくりを追求するためには,「マネージャ」から「技術者」,「技術者」から「職人」への一方的なコミュニケーションではなく,「技術者」から「マネージャ」,「職人」から「技術者」への逆向きのコミュニケーションをどのようにに作り出していくかが重要と考えます.そしてそのコミュニケーションの「土俵」の様なものを用意してやることが大切なのではないかと考えます.

例えば,これまでの数値解析ソフトウェアは,単に技術者が問題を解くという用途に閉じていましたが,これからはこのソフトウェアに「マネージャ」や「職人」の思いを載せられるようにして,ものづくりに関わるすべての人たちのツールにすることができれば,「マネージャ」,「技術者」,「職人」の三位一体のものづくりが可能となり,究極の合理性を追求するということが,幾分やりやすくなるのではないかと考えています.