SIMULIA Community Conference Japan 2023

こんにちは、cosmobloom 代表取締役の福永です。

先週ブログでお伝えしたように、9/20にSIMULIA Community Conference Japan 2023へ伺ってきました。様々なセッションがあったのですが、時間の都合上すべての講演を聴講することができず…可能な限りということで、私は構造・MBSトラックと3DEXPERIENCEプラットフォーム体験会に参加させていただきました。

実際にSIMULIAを利用している企業の方の講演の中で、役員クラスへCAEを利用するメリットを理解してもらうのが大変だというお話がありました。技術者としては設計のためのツールがCAEなわけですが、経営陣からすると、その高価なツールを使うことでどれだけの利益を生み出すのかという話に当然なるわけで、そこの説明をするのが難しいとのことでした。確かに、一般的なプロダクトはCAEを使わずとも地上でのトライアンドエラーで設計が可能であるため、CAEを用いて設計コストをどれだけ下げられるかの説明は重要だと思います。一方、私たちが取り扱う宇宙構造物は地上実験が困難なものが大半で、解析をしないという選択肢がそもそもないため、解析をするという行為の位置づけが他のものと少し違うのだなとも改めて感じました。

製品設計において、SIMULIAを利用して絶対的な設計をするのではなく、定性的な設計をするというお話も興味深かったです。各企業でCAEの使い方は様々で、CAEはあくまで1つのツールとして用い、独自の設計プロセスを構築しているわけですが、他社でどのようなことをしているかを聞く機会がなかなかない中、一つの例を知れてよかったです。

3DEXPERIENCEの体験会では、CATIA・SOLIDWORKS・SIMULIAをどのように一つのプラットフォームで使用できるのか、自分の手で触れてくることができました。通常はCADでモデリング後、CAEを立ち上げてモデルを読み込み、その中で解析条件を設定、解析結果後に設計修正が必要であればCADを再度立ち上げてモデリングをし直す、という作業が発生すると思います。3DEXPERIENCEではそれぞれの画面をタブで切り替えることができ、作業の行き来がとてもしやすかったです。また、モデルの寸法をスライドバーやプルタブで変更できるように設定することもできるそうで、設計担当が色々と設定をする必要はあるものの、他担当が理解をしやすかったり、意思共有がしやすい点は3DEXPERIENCEの大きな強みだなと思いました。解析にかかる時間がもう少し早まればとは思いますが、会社として導入できる段階になった際には導入したいと感じた1日でした。

現在cosmobloomでは柔軟構造物に関する様々なご相談を受け付けております。ご希望の方はお気軽に問い合わせフォームをご利用ください。

それでは来週の土曜日にまたお会いしましょう。
福永 桃子

CTO

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