人材育成
こんばんは。cosmobloomの宮崎です。最近、企業の方々が自社で開発されている宇宙用の展開物に関して、お問い合わせをいただく機会が増えている気がしています。ありがたいことです。cosmobloomのメンバーからは、「他社さんのことばかりでなく、うちのこともやりなさい」と怒られそう?ですが、展開構造物を使ったミッションが増えていくことは、展開構造物の研究者としては、ちょっと嬉しいです。ただ、一方で、展開構造物の研究者・技術者が少ないから、しかたなく?、私のところに話が来るのだろうなあという気がしています。
展開構造物というものは、それほど大規模でないものであれば、押さえるべきことを押さえておけば、ふつうに展開すると思います。正直、そんなに大それたものではなく、「まあ、なんとでもなるでしょう」という程度のもののような気がします。
ただ、そうは言っても、やはり、どこに不具合のリスクがあるか識別して、対策できることは対策して、対策が難しい/軌道上挙動の予測が難しいものについてはリスクとして把握し、不安を解消するための地上検証はした上で打ち上げる、という、基本は守らないと、「あれっ?」ということになりかねません。
ビジネスも技術も、「まあ、なんとかなるだろう」と思ったものがうまくいくことはまずなくて、「ちゃんと考える」ということが大事になるんだろうなあと思います。
もちろん、「ちゃんと考える」のは簡単ではないとは思いますが、でも、「ちゃんと考える」ことをしないと、技術の発展はないだろうなあと思います。なので、私自身、もっともっと、ちゃんと考えられるようになりたいなと思う日々です。
グダグダと書いてしまいましたが、自分に能力があるかどうかはさておき、私のような年寄りの役割というのは、自分の専門とする分野に関して、「ちゃんと考えられる人」(モデル化や理論、数値計算、実験、開発、実証、利用などについて、ちゃんと考えられる人)を育てることなのだろうなあということを改めて感じている今日この頃です。
宮崎 康行