伸展/展開構造物

こんにちは。宮崎です。今日も猛暑で、ちょっと怖いくらいです。ですが、休日ということで、いつもはzoomでやっている定例の打ち合わせを、今日は対面でやっています(左の図)。まだ公開できる話は全然ないのですが、一歩一歩、前へ、というところです。

よく言われている通り、超小型衛星を使って様々なミッションが行われるようになると、コンポーネント・サブシステムの小型化・高性能化が進むと同時に、打ち上げ時には小さく収納されて、軌道上で大きく展開する構造物の利用も進むと思われます。実際、より電力を必要とするミッションを行おうとすると、より大面積の太陽電池アレイを展開する必要が出てきますし、微弱な電波を大量に受信して識別するようなミッションをとすると、大面積のアンテナが必要となってきます。また、例えば、衛星本体から生じる電磁場の影響を避けて観測をしたい場合、マストの先端に観測センサを取り付けておいて、軌道上で衛星からマストを伸展するでしょう。

そういった場合、ただ展開/伸展すればよいというわけでなく、ミッションへの影響をよく考えて設計・開発を進める必要があります。特に、「軽量なものにしたい」という要望があると、例えば、どんな素材にするか、ですとか、配線をどう収納してどう展開するか、伸展/展開後の形状をどれくらいの精度で実現するのか、ですとかいったことは、何気に重要になってきます。

従来の伸展/展開構造物については、既に他社さんが取り組まれていますので、cosmobloomとしては、他社さんがあまり手を出していないような、ニッチな?伸展/展開構造物を狙ったり、他社さんがアウトソーシングしたいと思っているようなことを請け負ったりすることで、「あそこに頼めば何とかしてくれるでしょ」と思っていただけるような会社にしていければと考えています。

宮崎 康行

CIO

前の記事

情報システムの構築ポイント